2023-02-24

第2回 野球データ分析競技会を開催
最優秀賞は國學院大學チーム

野球データ分析競技会


 2023年2月23日、野球DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していくため、データと指導現場を繋ぐアナリストやデータサイエンティスト、コーディネーターといった、これからの野球界を支える人材の育成を目的とした「第2回 野球データ分析競技会」が開催されました。

 参加した6チームは前日22日の午後に社会人野球主要大会で測定された各種データを渡され、一晩の間にそれぞれのチームが独自に分析を行い、プレゼンテーションをまとめました。当日はプロアマの野球関係者が見守る中、各チームが10分間のプレゼンテーションを行い、審査員と聴講者による採点の結果、最優秀賞には「ストレートで空振りを奪いたい~Vertical Approach Angle~」をテーマに発表した國學院大学チームが選ばれました。ストレートの球速や回転数が特別に秀でていなくても、リリースされたボールがホームプレートを通過するときの角度(VAA)で空振りが奪いやすくなるというユニークな視点や、それに関する分析内容が評価されました。優秀賞には「ビッグイニングを防ぐ高めのフォークの可能性」をテーマに発表した同志社大学(B)チームが選出されました。

 また、競技会と合わせてシンポジウムも開催されました。第1部は「データを活用した目標設定と指導のあり方」をテーマに、神事努氏(國學院大學)と堀内元氏(関西大学)が登壇し、野球のバッティングにおけるバットのスイングスピードを増大させるメカニズムついての発表とディスカッションが行われました。第2部は「WBSC U-23ワールドカップ優勝を支えた日本代表のデータ活用法」をテーマに、チームを指導・サポートした石井 章夫氏(JABA)、甲元 訓氏(JABA)、島 孝明氏(代表スタッフ)が登壇し、現場でのデータ活用について実例を挙げて具体的な説明とディスカッションが展開されました。

■「第2回 野球データ分析競技会」ファイナリスト(発表順)
・同志社大学(A)チーム
・慶應義塾大学チーム
・立命館大学大学院チーム
・祇園北高校チーム
・國學院大學チーム[最優秀賞]
・同志社大学(B)チーム[優秀賞]

・武田高校チーム(※)
 ※ 武田高校チームは諸般の事情により当日欠席


▲最優秀賞 國學院大學チーム


▲優秀賞 同志社大学(B)チーム


▲ファイナリスト集合写真(表彰後)


▲國學院大學チームの発表の様子


▲シンポジウム 第1部


▲シンポジウム 第2部


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